更新日:2012年07月10日

「口に入るものは間違ってはいけない」父の名言

from 秋川 實/代表取締役会長

本記事は2012年7月に作成されました。

"秋川房太郎「口に入る物は間違っていはいけない」"

これは、私が幼い頃、父からよく聞いた言葉です。 私の父は、食べる人のことをいつも考えるすばらしい農業者でした。 70年前に聞いた、この大切な教えが、秋川牧園のルーツになりました。

食の安心安全の原点となった言葉

「口に入るものが間違ってはいけない」この言葉が一番印象に残って忘れることができません。消費者の皆さんからこの言葉をお聞きした時、私はとても嬉しく思うのです。
これは、今から70年も前の私が小学3年生の頃、いつも、父が口癖のように言っていた言葉です。

私ども秋川牧園の食の安心安全の原点は、実に今から84年前、父、秋川房太郎が単身中国にわたり切り開いたこの秋川農園から始まったのです。

そこは 消費者とともにある 農業と食の ユートピア

当時、父は中国の大連市郊外の秋川農園で食べ物づくりに励んでいました。
すでにそこには、食の安心安全、農業の幸せを謳歌する理想農業の園が実現していたのです。農園では、リンゴやブドウ、サクランボ等がたわわに実り、リンゴ園には嬉々として戯れる放し飼いの鶏達が溢れていました。
広々とした野菜畑には有機物の豊富な堆肥がしっかり入れられ、元気な黒豚たちも、のびのび飼育で大変幸せそうでした。
農園で醸造されるワインも人気の的でしたが、やがてドイツから技師を呼んでビール工房もでき、そこで秋川農園の地ビールも楽しめるようにもなりました。
特に夏の日曜日には多くの消費者が農園を訪れて、農業体験や乗馬から、さらに前の海では海水浴まで楽しめ、農業の楽園というよりも、まさに、人の世の生活空間としてこれ以上のものはないという幸福感が満ち溢れるものでした。

消費者のための農業  元気な生産者がよい・・

当時は、食の安心安全という言葉すらもない時代、生産者は、ただ、外観が良くて高く売れる農産物をつくり、市場に出荷するだけの農業の時代でした。
そんな80年前の昔に、私の父、秋川房太郎は、消費者のためによい食べ物をつくりとどける・・そんな「元気な農業者」を目指したのです。
身内を褒めるのははばかられるところですが、父はただ者でない先駆者だったことには間違いないのです。

(株)秋川牧園 会長 秋川 実

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