更新日:2020年11月02日

夫婦二人三脚で

11月22日は良い夫婦の日。
夫婦一緒に「食」を作る素敵な生産者さんを
紹介します。

おへそパン

可能な限りローカル&オーガニックの素材にこだわる。

イタリアで出会ったスペイン人と日本人のご夫妻。結婚後、パン作りとカフェを始めるため、2010年に奥様、京子さんの地元・広島県世羅町へUターン。店舗用に築150年の古民家を借りて改修し、パン作りはご主人フランクさんが独学で修得。 最初の一年は仕事もなく、お金を稼ぐのは大変だったそうですが、京子さんの実家が農家だった事もあり、食物は近くの田畑で採れるから生きていけるという安心感はあったそうです。自分達で小麦や野菜を作り、足りない分は近隣の生産者から購入。地球と調和した暮らし方を考え、オーガニック素材にもこだわっています。そうして作るパンは粉、水、塩のみを20~30時間かけて乳酸発酵させたシンプルながらも深い味わいです。

 

成清海苔店

サクッとした歯触り、当たり前の海苔づくり。

福岡県柳川市で家業の海苔店をご夫婦で営む成清海苔店。海苔は11月から3月の間に10番摘みまで収穫されますが、成清海苔店が使用するのは最初に収穫された「秋芽一番摘み海苔」のみ。香り旨味共に優れ、海苔本来の美味しさが味わえます。こだわりは「子供に当たり前のものを食べさせてやりたい」という強い想い。海苔の病気予防の為に行う酸処理をしない海苔のみを仕入れ、安全性と味を重視して海苔を焼き上げています。

下瀬さんご夫婦

自分たちの野菜で作るジュースを飲んで一日が始まります。

山口県山口市、約5000㎡の畑で年間30品目以上の野菜を生産される下瀬さんご夫婦。もともと奥様の幸子さんがしていた農業を会社退職後のご主人と一緒にやり始めたんだそう。農薬や化学肥料を使わない農業を始めた昭和50年代頃、まったく知識がないところから農業雑誌を読んだり、話を聞きに行ったりして害虫・雑草・病気と日々奮闘。売り物にならない野菜も少なくなかったそうです。試行錯誤を重ねる中でコツを掴み、現在は安定した品質の野菜を作り続ける下瀬さん。「農業は一生勉強!」と仰っています。

 

成見屋

私たちらしい、背伸びしない昔ながらの味わいを。

京都市中京区で今も昔ながらの「京の味」を守り続ける成見屋さん。昭和20年より創業し、現在店を取り仕切るのは4代目の井上さんご夫婦。
利尻昆布と枕崎の鰹節をブレンドして自家製で作る出汁には代々受け継がれてきた京のだし文化を守るというご主人の強い想いが込められています。
奥様は結婚してから製造を手伝うように。不要な添加物を使用しない家庭で育ったので、成見屋の商品に対する考え方にもすんなり馴染んだそう。
毎日のお味噌汁もきちんとお出汁をとることから始まります。

 

秋川牧園のいい夫婦といえば・・・

秋川会長夫妻

今年、秋川牧園は創業から48年。長い年月一緒に苦労を共にした秋川実会長とその奥様、喜代子さんにインタビューしました。

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お二人がご結婚されたのは秋川牧園創立以前、会長が養鶏農業組合に勤めていた時。養鶏農業組合では鶏の多産世界記録を達成し、業績も順調でしたが、輸入自由化により海外から改良が進んだ鶏が一気に日本で広まり、事業は倒産。
その負債整理に忙殺される中、1972年に安心安全な食べ物を作るという理想を求め、秋川牧園を創業。
再出発の地として借りたのは惨憺たる廃墟のような養鶏場。その様子に奥様と二人立ち尽くしたそうです。当時、ヒヨコでさえも触る事が出来なかった奥様も次第に包丁を持って鶏を捌き、加工作業に奔走するように。

大変な時期をご夫婦で乗り越えられたお二人に、「喧嘩はしないのですか?」と聞いてみると、「私が自分の意見を伝えるだけ。喧嘩といっても私が話してるだけね。想いは言わなきゃ伝わらないけど、伝えたら後は長引かせないで終わりよ。」と奥様。「人それぞれ色んな意見があり、なぜわかってもらえないのかと怒るよりも、その人の良い所を探し、どう理解してもらえるかを考えた方が得」と会長。常にプラス思考で理想を追い求め、近年では中国に興した食肉用の鶏の飼育と販売が事業として軌道に乗りつつあります。88歳の今でも走り続ける会長の姿をずっと見てきた奥様は「自分がこうと決めたらとことんやる人だから私はついていくだけ」と笑います。

 

秋川牧園の商品一覧

おためしセット