更新日:2016年07月18日

自分達で、育てる喜び。/やさか共同農場(島根県)

19やさか_9

やさか共同農場(島根県弥栄(やさか)町(旧弥栄村))は、農産物生産や加工品を製造しており、秋川牧園でも葉物野菜や手作り味噌、塩麹、甘酒など多くの商品をいただいています。弥栄町は秋川牧園のある山口市から車で約3時間、島根県の西側に位置しており、信号機もほとんどない町並みは、便利な街社会ではあまり見られなくなった風景かもしれません。山が育む澄んだ水が町を流れ、冬は雪に被われるほど寒く、夏も冷涼な気候が長く続く弥栄町。そんな自然の恵みを活かして、野菜や味噌作りに励んでいるのが「やさか共同農場」です。

生産者の誇りに満ちた産品をお届け。

19やさか_8

やさか共同農場では「安全でおいしい産品をお届けすること」をモットーに、大豆やいちご、椎茸、お米等数多くの農産物を栽培しています。昔から葉物野菜に適した土地で、現在も小松菜やほうれん草などを得意としています。農薬や化学肥料に頼らず手間ひまかけて育てた農産物は、多くの有機JAS認証マークを取得。取得していないものも島根県が定めているエコロジー農産物のガイドラインに沿っています。また味噌などの加工品に関しても、添加物等一切使用しないその姿勢には頭が上がりません…特に印象に残ったのが、今回お会いした生産者の皆さんが笑顔でイキイキと働かれていたこと。それは自分たちが作っているものに対しての自信の表れであり、消費者はもちろん生産者も心地よくなれるモノづくりをされていると実感しました。

大豆加工品以外にも、各種野菜、原木しいたけも栽培しています。

後継者育成や地域活性化に貢献。

商品はひとつひとつ、スタッフの方達の手作業で包装されます。

商品はひとつひとつ、スタッフの方達の手作業で包装されます。

もともとやさか共同農場は、昭和47年に産直運動と過疎化が進む村の活性化を目指し活動をスタートしたそうです。紆余曲折しながらも、地元の方たちと協力しあい、有機農業を志す仲間らと共に、農産物生産や味噌加工に取り組まれてきました。また有機農業者をもっと増やすため「やさか農村塾」を開講。後継者育成体制が整っています。県外からの若い入塾希望者も多いようで、最近では長野県の中学生が入学されたのだとか。

農村塾を開講してから実に39名の有機農業者が定着。地域の有機農業者と協働した販売の仕組みづくりにより、町の有機農業を拡大し、町の再興や地域経済に大きく貢献してきました。その取り組みが評価され、昨年なんと農林水産大臣賞(有機農業の部)を受賞されました!

とはいってもまだまだ地域活性途中である弥栄町。「若手の農業者人口をもっと増やせないことには15年後には将来を担っていくものがいなくなる」と佐藤代表。また山あいの地域なので、「毎日配送トラックが来てもらえず、思うような物流ができない」と深刻にお話いただきました。もっと全国の皆様に、より新鮮な状態で野菜を届けたい!との想いで、佐藤代表は現在、多くの配送業者と話し合いを続けているようです。地方ならではの課題があることを知ることができました。

常に課題と全力で向き合い、より良いものを作り上げていくやさか共同農場に今後も目が離せません。

 

 

秋川牧園の商品一覧

おためしセット