更新日:2013年01月24日

何が違う?秋川牧園直宅便で取り扱う「ごま油」/九鬼産業(三重県)

ごま油の生産者 九鬼産業を訪ねて

"ごま油の生産者 九鬼産業"三重県四日市市。国道沿いにあった工場は、入口がどこにあるのか、わからないほどの広さ。創業120年の歴史を持つ老舗ということで、古くて、小さな工場を想像していたのですが、工場の大きさと、機械化された最新設備にびっくりでした。

「カネミ油脂事件」をご存知ですか?

若い方では、ご存知ない方が多いと思います。1960年代に発生したカネミ油症事件は、「人類が初めてダイオキシン類を直接口から食べた」事件として、食品の安全性を問う象徴的な出来事でした。米油を作る工程で、ポリ塩化ビフェニールが混入し、さらに加熱されることでダイオキシンが発生。皮膚障害などの健康被害が生じただけでなく、ダイオキシン被害は、子孫に受け継がれるため結婚・就職で差別されるなど社会問題にもなりました。ダイオキシンを含め、化学物質は入っていても目に見えません。食の安心、安全の大切さを身に染みて感じます。

薬品を使わない昔ながらの圧搾ごま油

一粒のゴマから、いかにたくさんの油を取り出すか…。効率と価格を追求した結果、多くの製造先は、油を搾った後のゴマに、ヘキサンと呼ばれる化学薬剤を加え、搾り粕に残った油を、薬剤の力を使ってさらに溶かして取り出します。薬剤の多くは蒸発するものの、残留がないわけではなく、搾りすぎることで、雑味も生じます。

これに対し、薬材を使わず、機械でギリギリと圧力をかけて絞り出した油は、まろやかな味で、風味がきれいな油に仕上がります。搾れる油の量は少なくなるので、お値段は高めになります。でも、食の安全へのこだわり、おいしさで選ぶなら、九鬼産業さんで作られているような圧搾法の油が、おススメです。

"ごま油の圧搾イラスト"

「こころ、ひと粒一粒」

九鬼産業では、検査体制がとても充実しています。原料に始まり、製造途中、完成品まで、酸価具合や油分など検査員の方がチェックします。特筆すべきはゴマの残留農薬の検査。ゴマは比較的農薬を使用しない作物ですが、万が一のことを考えなんと200種類もの成分について検査をされています。

「こころ、ひと粒一粒」。これは九鬼産業の経営理念です。胡麻の一粒一粒に心を込め、圧搾法や、よい油を作る技術を守りつつ、機械や検査機をより良いものを取り入れ、刻々と変化していく時代の中でも、安心を守り続ける姿勢を体感することができました。どんなに、よい材料を使っても、よい製法で作っていても、作り手の「こころ」が、何より大切なんですね。

"ごま油の搾油"

 

取材を通して

みなさん生き生きと楽しくお話しくださり、とても盛り上がりました。お話を伺っていると大変なこともあるようでしたが、良い製品を作っているという自負があるからこそ、作り手側の皆さんも楽しそうにお話してくださるのかなと感じました。ちなみに、様々な栄養が含まれるごま製品を作っている皆さん。普段から食べる機会も多いとのことで、やっぱり健康な方が多いのでしょうか?不思議と髪の毛がふさふさの人が多いそうです!ゴマの効果か、たまたまなのか真偽は分かりませんが!?もしそれが解明されつくしていないゴマパワーの一つなら、新発見ですね!
"九鬼産業の皆様と"

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