更新日:2016年04月08日

ネオニコチノイド系農薬で、なぜミツバチが消えるのですか?

「生態系への影響」「高い浸透性」「高い残効性」の3点が問題と考えられます。

問題①「生態系への影響」~消えたミツバチの謎が解けた!~

ミツバチが異常な形で消えたり、減少したことが、大きな問題として取り上げられたことを耳にした方も多いと思います。
ことの始まりは1990年代。ヨーロッパ諸国で、ミツバチの大量死や数の減少が報告されるようになりました。

その中でも、巣には蜜や蛹や女王蜂が残されているのに、働きバチがいなくなってしまう現象は「蜂群崩壊症候群」とよばれ、現在では米国・カナダ、中南米、インド、中国、そして日本などにも広がっています。
なぜ、働きバチが巣から消えたのか?そのミステリーの謎については、当初、いろんな説がありましたが、近年では「ネオニコチノイド系農薬の多用が主たる原因である」との認識に固まりつつあります。

ネオニコチノイド系農薬は、虫の神経系を狂わし、ミツバチがネオニコチノイドに低用量でも曝露すると、脳の働きが狂い、方向性を失い、巣に戻れなくなってしまうと考えられています。

問題②「高い浸透性」~洗うだけでは減らせない!?~

従来型の農薬は、散布すると葉の表面に付着するイメージですが、ネオニコチノイド系は水溶性であり、葉や茎や根から吸収されて、葉や実や花粉など植物全体に農薬成分が行きわたります。そのため、野菜や稲の液を吸う虫はダメージを大きく受けますし、それは、蜜や花粉を口にするミツバチも同様なのでしょう。

しかし、考えてみるとそのような農薬の場合には、洗うだけでは減らすことがあまりできないのですから、人の安全性という面でも疑問が高まります。

問題③「高い残効性」~分解されにくい農薬~

ネオニコチノイド系農薬の3番目の問題点は、残効性が高いことです。例えば、最近の米づくりでは、苗を植える時に育苗箱用の農薬を使用しますが、その時にネオニコチノイド系農薬を使用すると、長く効くため、田植え後にわざわざ農薬をまく手間が当分省けるのです。このことは、コストを抑えたり、高齢化や人手不足に悩む農家にとっては、ありがたい農薬という側面もあるようです。しかしながら、こうなると、消費者の立場では、そこで使われている農薬の中身まで気になり始めます。そもそも残効性が高い、ということは人が食べる時点でも残っている可能性が高い、ということを意味するでしょうから、その面からも不安に思われます。

ほうれん草の基準値が13倍に!?
世界と逆行する日本。高すぎる残留基準値

EU諸国の動きは早く、既に3種のネオニコチノイド系農薬は、2013年12月より2年間、暫定的にEU全域で使用が原則禁止となりました。しかし、日本の政府の動きは鈍く、具体的な規制はまだされていないのが現状です。
さらに2015年5月19日、厚生労働省はネオニコチノイド系農薬2種類に関する食品残留基準を緩和しました。ほうれん草では往来の13倍(40ppm)に引き上げられます。この残留基準の見直し過程で、国は2度にわたりパブリックコメント(国民からの意見募集)を実施。合計で約2000件が集まりましたが、その大半が緩和に反対する意見でした。
過去にも数回、ネオニコチノイド系農薬の規制緩和が行われています。これらの規制緩和により、EU諸国などの世界とは逆行し、日本ではネオニコチノイド系農薬をより使いやすい状況になっています。

有機リン系の農薬よりは安全だというふれこみもあって、世界で使用が拡大したネオニコチノイド系農薬。しかもその利用は農薬のみに留まらず、住宅建材の防虫やペットのノミ取りなど、私たちの生活のごく身近にあふれています。
生物多様性への影響はもちろん、人への安全性を含めて、注視していく必要があると言えそうです。

 

 

JEPA:「新農薬ネオニコチノイドが脅かすミツバチ・生態系・人間」より参照。

資料のダウンロード
【引用元】特定非営利活動法人ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議(JEPA)

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