更新日:2016年04月08日

そもそもなぜ一般では、 農薬を使うのでしょうか?

農薬には大きく分けて、殺虫剤、殺菌剤、除草剤の3つの種類があります。

野菜を作る人が農薬を使う時の目的は、大きく分けて3つです。

一つ目は虫の害を防ぐための殺虫剤です。人にとっておいしいお野菜は虫にとっても格好の標的。特に暖かい季節は問題で、油断すると畑全体が全滅ということもありえます。

二つ目は主に土からくる様々な病気を防ぐための殺菌剤です。植物も人間と同様、様々な病気があります。葉が枯れるもの、根が腐るもの、実の中が黒くなるものなどなど。土の中には必要な微生物もたくさんいるのですが、それもろとも土壌を殺菌してしまうのが、殺菌剤です。

そして三つ目は草取りの手間をなくしてくれる除草剤です。野菜と雑草の生存競争ですが、当然雑草だらけの畑では収穫は期待できません。ところが、除草は大変な手間がかかります。農家の労力という面からいうと、除草剤ほどありがたい存在はないのです。

そして、裏返すと農薬を使わないということは、虫や病気の害のリスクがかかり、除草の手間をかける必要があるということなのです。
実際に、無農薬栽培の畑の現場では、病気の発生で半分が収穫できなくなってしまった」とか「虫が大量に発生して3分の1は収穫できない。残り3分の2も虫で大分穴が開いてしまった」というようなことが起きることも度々なのです。
つくる人と食べる人のお互いの顔の見合えない「市場流通」では、どのようにしてつくったかよりも、とにかく外見が重視されてきました。また、労力削減のためにも、農薬は日本の農業の中ではなくてはならないものになってきたのです。

秋川牧園の取り組みは?

正直なところ、無農薬で野菜を生産することは今でも、リスクや手間の面から簡単ではないことは事実です。このことは日本がアジアモンスーン気候に属し、雨が多く、病気や虫が発生しやすいことも影響しています。
秋川牧園では、昭和50年代から地元の農家の方と有機農業研究会をつくるなどして、無農薬での栽培技術の向上に取り組んできました。その結果、今では1年を通して、ある程度安定的に様々な品目の無農薬栽培が可能となっています。

秋川牧園の商品一覧

おためしセット