更新日:2021年12月24日

発酵から、台所から、人も地球もうまく循環していけたら| CUSTOMER INTERVIEW – vol.4

山口県防府市を拠点に、「発酵」の分野に特化した料理教室「発酵ゴト」を主宰する奥嶋由香里さん。先日開催した「秋川牧園」「原工務店」含めた3者によるワークショップでも、発酵の魅力を紹介して頂きました。本記事では、そんな奥嶋さんを改めて取材させて頂き、異色の経歴から食のこだわりまで、私たちの生活が豊かになるヒントを語ってくれました。※写真はワークショップの様子です

奥嶋由香里  / 発酵料理家
山口県防府市在住。料理における“発酵”に魅せられ、徳島県で発酵料理について学び、2018年「発酵ゴト」を自宅に開設。発酵の力を使ったメニューを伝える料理教室を開催。県内各地から多くのファンが集っている。Instagram : @hakkougoto

発酵は“全部良い”から続けられる

―奥嶋さんの仕事について教えてください。

「発酵の分野に特化した料理教室を行っています。塩麹、醤油麹、甘酒、味噌など、“昔から日本にある調味料を各家庭で作れるように”ということを目的に、料理教室を4年ほど前からさせてもらっています」。

―奥嶋さんが思う発酵の魅力とは。

「体によくて、料理を簡単にしてくれて、おいしくしてくれる。発酵って本当に全部良くって。それが台所で続けられる秘訣ですね。それに、発酵って勉強すればするほど、土とか地球環境の方に目が向くようになってくるんです。今後はそういう側面も考えられるような料理教室をやっていきたいですね」。

―奥嶋さんが発酵に興味を持たれたきっかけは?

「徳島県の料理教室に2年間通って、発酵のことを学んだのがきっかけですね。それまでは、実は実業団でソフトボール選手をやっていたので、「発酵って何?」っていう無知の状態からで始めたんです」。

―ソフトボール選手は意外でした。食への興味は当時から?

「そうですね。基本的には寮に入っているので、寮の食事を用意して頂いていたのですが、週末とかはもちろん寮の食事はないので、自分で買って作っていました。当時は徳島県に住んでいたんですけど、ソフトボールをやりながらも、道の駅に行って食材を買ったり、カフェとか自然食をやっているお店にはよく通っていました」。

 

秋川牧園は自分の代わりに畑をやって料理を作ってくれる

―日頃から秋川牧園の食材を使って頂いていると聞きました。秋川牧園を選ぶ理由は?

「やっぱり安心っていうところが大きいですね。自分が作っているかわりに、秋川牧園さんの誰かが作ってくれているっていう感覚で、すごく身近に感じられて、安心感が他とは違いますよね」。

―秋川牧園の印象は?

「自分が畑をやるんだったらこうやりたい、というのはあるんですけど、実際は時間がなくてできなくて…。でも、それを秋川牧園さんがやってくれているのでとてもありがたいです。しかも、大きな市場にのせてくれていて、山口県の誇りですよ」。

―ありがとうございます。食に対してのこだわりを教えてください。

「できるだけ自然な形でできたものを取り入れて、人も地球もうまく循環していけたらいいなと思いながら暮らしています。以前は、例えば牛肉を食べる時にCO2の排出量の問題を考えてしまい、動物性の食材を一切受け付けない時もありました。その結果、家族とも壁ができてしまったことがあって、よくないなと思い改めました。今はバランスよく向き合えていると思っています」。

―最後に奥嶋さんの今後の展望を教えてください。

「カフェやレストランみたいなこともやってみたいなぁ…と。農場とうまく連携して、例えば、規格外の野菜を、廃棄するのではなく自分たちでまわせるようなシステムでカフェとかレストランができたらいいですね。店の前にコンポストがあったり…とか。妄想の範囲なんですけどね(笑)」。

昨今、改めて注目を集める「発酵」。「おいしくて、簡単で、体にもいい」という奥嶋さんの魔法の言葉が心に残りました。ぜひ興味のある方は奥嶋さんの料理教室に参加してみてください。詳しくは奥嶋さんのInstagramアカウントへ。

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