オーダーメイドの飼料づくり／伊藤忠飼料（福岡県）

伊藤忠飼料の出資会社、みらい飼料の外観。

伊藤忠飼料は1961年に設立した配合飼料メーカー。九州北・中部～山口各地にある鶏・豚・牛の畜産会社それぞれの要望に応じた、オリジナル飼料を販売しています。 秋川牧園で飼育する採卵鶏・若鶏・黒豚に与える飼料も、飼料設計から農場への配送までを伊藤忠飼料に依頼しています。今回は、飼料製造工場（みらい飼料：伊藤忠飼料の出資会社）を訪問しました。

私達のごはんは、どうやってつくられてるんだろう？

秋川牧園の飼料ができるまで

秋川牧園の飼料は、採卵鶏の飼料をはじめ、家畜ごとに配合を設計しています。〈黒豚は仔豚前期までは除く・牛飼料は別工場で配合〉

❶ 原料ごとにタンクで分別管理・・・飼料の主体となるトウモロコシは、収穫後農薬（ポストハーベスト）不使用、かつ遺伝子組み換え原材料の混入を防ぐため分別生産流通管理を行ったとうもろこしや大豆を分別管理してもらっています。

❷ 粉砕・撹拌・・・主原料のトウモロコシを家畜の日齢などに合わせた粗さに粉砕し、副原料（大豆粕、きな粉、マイロなど）を合わせて撹拌。

❸ 充填・出荷・・・用途に応じて袋に詰めたり、または専用バルク車に積み込み、各農場へ運びます。

❹ 各農場へ

「おいしさ」はもちろん「健康」を考えた飼料。

畜産物の飼料は、商品となるお肉・卵の味といった品質を左右するのはもちろん、人間と同じで、鶏や豚たちが過ごす毎日の健康状態に影響する、とても大切なもの。しかし“家畜の飼料”というと、「商品（お肉や卵）になる栄養だけを集めたような原料でできたもの」といった、品質を重視されていない例が世界中には少なくありません。

私達秋川牧園の飼料は、提携する各生協様と協力して設計することで、産地も把握できる高品質な原料を使用します。また、見落とされがちなのが添加物。防かび剤や酸化防止剤、抗生物質や抗菌剤などの飼料への使用が国内一般には認められていますが、秋川牧園ではこれらの添加物を使用しないものに限定。当然、無添加＝カビや腐敗が起こりやすくなりますが、これも家畜の飼育日齢に合わせ、伊藤忠飼料から農場へ細めに補充をしてもらうことで、品質の良い状態を保っています。

健康の基本はエサだよね！

おいしさはもちろん、食べる私達の健康を支えてくれる家畜のお肉も、やはり健康でなくてはなりません。確かな技術と実績で信頼ある伊藤忠飼料と協力しながら、これからも安心のお肉をお届けします。