更新日:2017年03月25日

秋川牛乳の生産地/むつみ牧場(山口県)

むつみ牧場

むつみ牧場

2月末、秋川牧園の牛乳生産の主力農場である、山口県萩市のむつみ牧場へ行ってきました。高原地帯にあるむつみ牧場では、この冬に70cm積もった雪もすっかり解け、春を待つばかりの様子。午後3時半ごろに牛舎を訪ねると、出産を控えるウシ達がふかふかのおが屑の上でゆったりとお昼寝をしていました。

人懐っこい性格のウシ達

むつみ牧場 手嶋牧場長

むつみ牧場 手嶋牧場長

「ウシは警戒心が強い動物だから、人懐っこいなんて普通ありえないんだよ」と話す手嶋牧場長。そばには、甘えてくるウシ達がベッタリ。初めて会う私にも怖がらずに近寄ってくるほどの人懐っこさ。牧場スタッフが普段からウシ達に愛情を持って接することで、ウシが人に心を開いているようです。

牛達の頭をなでる手嶋牧場長

牛達の頭をなでる手嶋牧場長

むつみ牧場では現在、乳牛80頭を手嶋牧場長と2名のスタッフで飼育しています。なんと、牧場スタッフは、ウシ一頭一頭の年齢や性格、さらに食事量や食事内容、1回の搾乳量、出産回数などなんでも頭に入っているのだとか。だからこそ、体調の変化や出産のタイミングも見逃すことがありません。模様に多少の違いはあれど、一頭一頭を覚えるなんて私には果てしなく思えました。スタッフは毎日お世話をしているにしても、さすがですね。

ウシが好きな季節は?

牛
牧場スタッフ曰くむつみ牧場のウシは秋が好きなんだそう。「ウシは冬も好きではないみたいだけど、暑い夏はもっと苦手。暑さに耐えることにエネルギーが使われちゃうからね。朝晩の気温差とか変化に弱いんです」。

一朝一夕にはできない搾乳

むつみ牧場では1日2回搾乳をしています。小学生の頃、牧場体験に参加し手絞りで搾乳をした時の風景を思い浮かべながら搾乳場を見に行ったのですが、様子は全く違いました。

ミルカーのカップ

ミルカーのカップ

1度に大量の搾乳をするだけあって、効率性そしてウシへの負荷軽減のため機械が整備されています。それが、ミルカーという搾乳機器。ウシの乳頭に先端のカップをはめ、スイッチを押すと自動的に搾乳しタンクへ運ばれるそうです。自動でできるなら簡単そう!などと思っていたら、これがなかなか難しいらしい。「ウシのことを知らない人がやると、もしかしたらウシが死んじゃうかも。」と、手嶋牧場長。
搾乳時はカップ内が真空状態になるため、スイッチを押すタイミングを1秒でも間違えると乳頭を傷つけてしまい、病気や最悪は死に至る恐れがあるそう。ウシのデータがすべて頭に入っている牧場スタッフは、毎日、ウシの状態を見極め、その日に搾乳できそうな量を的確に判断しながら搾乳しているのだとか。

健康に、リラックスして過ごすむつみ牧場のウシ達。その陰には、一頭一頭のことを大切に考えながら日々お世話している牧場スタッフの姿がありました。

むつみ牧場スタッフ

むつみ牧場スタッフ

 

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