更新日:2016年04月08日

飼料の自給率アップへの挑戦

走り出した飼料米プロジェクト

最近の秋川牧園が力を入れていることの一つが、飼料の自給率向上です。

残念ながら、秋川牧園においても、トウモロコシや大豆など、飼料原料の多くは海外からの輸入に依存せざるを得ません。
しかし、今、世界での食糧自給は逼迫しており、数年前から穀物の価格は完全に高止まりしています。
そして、今後も中国をはじめ、多くの国での畜産品の需要が増加することを考えると、いよいよ食糧不足の時代が近づいているのではないでしょうか。

万が一、海外から穀物の輸入が途絶えたとしたら‥。
そんな時代に備えていくことは、私たち生産者の使命でしょうし、そのことは食糧自給率の低すぎる日本にとってとても重要な意味をもつはずです。

そこで、秋川牧園では2009年から飼料米プロジェクトを立ち上げ、地元の農家の方々とネットワークを組み、飼料米の生産と秋川牧園での利用を進めています。

初年度0.3haの面積から初めた取り組みは、2年目は36ha、そして3年目は50ha、重量にして350トンまで拡大しました。

目指すのは専用品種を使っての多収穫・ローコストモデルの確立と、地域循環です。
秋川牧園では大量の畜糞が発生します。それをしっかりと発酵させ、その堆肥を飼料米農家に使ってもらいます。化学肥料の使用が減ることは、農家にとっては経費削減にプラスして土づくりにもなります。
そして、できあがった飼料米を飼料として利用するのです。
まさに地域循環。耕作放棄地が目立ち始めた田んぼを守ることになりますし、今までは海外に出て行っていたお金が、地域の中に落ちていくこともうれしい限りです。
秋川牧園では、これからも飼料の自給率向上に力を入れていきたいと考えています。

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